

コンクリートに荷重を長時間与え続けたとき弾性ひずみとは別の変形が生じるのですが
このような材料の変形量が増加する現象を「クリープ現象」と呼びます。
例えば粘土の上に重りを載せます。
そのままの状態で1日、10日、100日と置いておきます。
すると100日後は、初日に重りを載せたときより変形が大きくなっています。
これをクリープ現象というのです。
クリープはコンクリートに関わらず、木、アルミなどの材料でも現れます。
その中でも、コンクリートはクリープが進みやすい材料でだからこそ、それらを考慮した設計が必要となってくるわけです。
コンクリートのクリープが増大する原因をまとめると以下のようになります。
・コンクリートが乾燥するほど、クリープ変形は大きい
・部材寸法が小さいほど、クリープ変形は大きい
・水セメント比が大きい(水の量が相対的に大きい)ほどクリープ変形は大きい
・コンクリートの空気量が大きいほど、クリープ変形は大きい
・荷重が大きいほどクリープ変形は大きい
・クリープ現象は高温になればなるほど変化が大きい
・セメントモルタル分が多いほど変化が大きい
・載荷時間が長い、作用荷重が大きい
これらの要因によって、クリープのひずみが大きくなるため、注意が必要となりますので
鉄筋コンクリート部材を設計する際、入念に確認することが重要となります。
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